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ケアプランをつくるうえで大切なことを、まとめました。ケアプランをつくるときに、ぜひ、あたまの片隅にとどめてください。

マイケアプランのためにやらなくてはいけないこと

1.自分を知る(あたまの整理箱でできるのは主にこの部分です)

  1. 自分のこれまで歩いてきた道を振り返る
  2. 自分のこれからの生き方と暮らしを考える
  3. 周りの人の生き方と暮らしを考える
  4. 周りの人とわかり合う



2.地域を知る

  1. 隣近所を知る
  2. 地域にある制度を知る
  3. 地域にある資源を知る

3.介護保険制度を知る

  1. 介護保険制度の理念を知る
  2. 介護保険の仕組みを知る
  3. 介護保険制度で提供されるサービスの中身を知る

ケアプランを立てるコツ


1.最初のプランが完璧だと思わない
最初のプランは机上でかんがえたもの。いいのかどうか、暮らしてみなければわかりません。ケアプランは毎月更新ですから、具合の悪いところは翌月手直しすればいいのです。ケアプランは進化させるものです。

2.はじめは自分にとって必要最低限のサービス利用からはじめる
はじめから飛ばすと疲れます。頭で考えて物足りないくらいからはじめてください。本当に足りなければ慣れるにつれて増やしていけばいいのです。


3.みんなで考える
ケアプランはみんなで考えるもの。人と人を結ぶものでもあります。人によって意見が違うのは当たり前。はじめは違う方向を向いていても、時間をかけて歩み寄る、その過程が大切なのです。

4.ケアプランが目ざわりにならない生活が送れたら大成功
ケアプランに振り回される生活ではなく、自分の生活リズムにケアプランを合わせていきましょう。

陥りやすい落とし穴


1.お買い物ゲームになってしまう
点数の範囲内でうまく効率よくサービスを組み入れることは大切ですが、限度額があまっているからといって、いらないサービスまで入れるのは本末転倒。必要なものだけ考えましょう。


2.ジグソーパズルになってしまう
時間が空いていると、そこにサービスを組み込みたくなるかもしれません。それで自分は疲れないのか、考えてみましょう。自分の生活リズムを大切にしましょう。


3.殻をつくってしまう
自分ひとりで考えると、どんどん視野が狭くなってしまいます。周りの人の知恵や助けを借りると、思いがけない道が開けることがあります。一人で考えず、みんなのあたまと手を借りましょう。


4.専門用語には要注意
長く専門職とかかわっていると、だんだん「清拭」「排泄」「整容」など、専門用語が板についてくるかもしれません。でも、そんな言葉は日常では使いませんよね。介護は暮らしの中にあります。それを忘れないようにしてください。『あたまの整理箱』は、いつもの言葉で書きましょう。また、ケアスタッフなどが使う言葉の意味が分からなかったら、遠慮せずに意味を聞きましょう。

私たちは、一人ひとり名前を持っています。そして一人ひとり違う人生を送ってきました。当然、介護保険を利用するようになっても、一人ひとり違う人生を送っていきます。だから、ケアプランも一人ひとり違うはずです。マイケアプランはこれまで送ってきた、自分らしい生き方の継続のためにあります。できたケアプランをチェックしてみましょう。

  • そのケアプランで、あなたを含めて周りの人も元気になれそうですか?
  • 意味のないサービスはありませんか?
  • 無駄遣いはありませんか?
  • そのケアプランで疲れませんか?
  • 自分の力を発揮できてきますか?
  • ケアプランは毎月更新。今月のプランでよくなかったら来月変更しましょう。