全国マイケアプラン・ネットワーク


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©全国マイケアプラン・ネットワーク


1.
マイケアプランへのお誘い
2. 自己作成をやってみようと思うみなさんへ
3. 自己作成を支援する市町村や地域包括支援センターのみなさんへ


「マイケアプランへのお誘い」

 
マイケアプランは、自分らしい暮らしや生き方を自分で考え、責任を持って暮らしを組み立てていくことです。ケアプランを立てる過程で、利用者が真剣に考えて主体的に根拠のあるプランを立てること、自らきちんと考えてサービスを選び、事業者を選ぶこと、それが、私たちが大切にしていることです。

「ケアマネジャーまたは地域包括支援センター」プランか、「自己作成」かは、大した問題ではありません。「ケアマネジャーに依頼しているマイケアプラン」もありますし、もしかすると「マイケアプランではない自己作成」もありえます。

「自己作成」をしてみようと思っている方、「自己作成」を支援したいと思っている方、形や方便だけの自己作成で終わらずに、ぜひ「マイケアプラン」をめざしてください。きっと、得るものがたくさんあるはずです。




「自己作成をやってみようと思うみなさんへ」

 

自己作成といっても、ケアプランは孤軍奮闘して立てるものではありません。たくさんの人の意見を聞き、オープンな姿勢でつくっていきましょう。

まず、自分(家族)がどう生きてきて、どのように暮らしていて、この先どのように暮らしていきたいのかを考え、周りとよく話し合って、ありたい暮らし、わが家の方針を定めてください。

そして、本人ができること・できないこと、周りができること・できないこと、どうかかわるかを整理しておきましょう。ここまで整理してから、市町村の介護保険窓口を訪ねます。

「自己作成をしたいのですが…」と市町村を訪ねると、よく言われる言葉は

 「どうしてですか?」
 「難しくて知識がないと大変ですよ」
 「ケアマネジャーに依頼してもタダですから、ケアマネを探したらいかがですか?」
 「毎月届けないといけないので面倒ですよ」
 「絶対に間違えずにできますか?」

要するに、「困ったなあ…」という顔(-_-;)をされることが多いです。これは、これまで自己作成者がいなかった自治体に多い反応です。でも、最初のひとりがきちんとやれば、後に続く人は普通に受け入れてもらえるケースが多いです。

逆に言えば、市町村で最初の自己作成者は、「道を創る人」なので、意識しながら良い道を創ってください。

ちょっと脅かしてしまいましたが、だいじょうぶ。自己作成はそんなに難しいものではありません。初めから介護保険を網羅する知識がなくても、やる気さえあれば、やっているうちにどんどん学んでいくことができます。

それに、制度のことでも、ケアプランの内容でも、書類の書き方でも、わからないことや、迷うことがあったら、市町村や地域包括支援センターにどんどん聞きにいきましょう。そうしたやり取りの中から信頼関係が生まれていくものです。

もしも、やってみて途中で無理そうだと思ったら、方向転換してそこから先をケアマネジャーに引き継いでも、まったく不都合はありません。むしろある程度自分で考えておくことで、引き継ぎもうまく行くでしょう。

市町村で後ろ向きの対応を受けたら、「自分で無理だと思ったら、ケアマネジャーに依頼しますから」と言ってみましょう。

窓口でもらう書類は以下のとおりです。

@居宅サービス計画利用票(提供票)
A居宅サービス計画利用票別表(提供票別表)
※自治体によっては、以下の書類が加わることがあります
B居宅介護計画書(1)
C居宅介護計画書(2)
D週間サービス計画書

表題だけ見るととても難しいようですが、どれも、ケアプランの根拠を示す上でとても大切な書式です。内容的にはケアプラン作成の過程を書き落としていくもので、順を追って書いていけば決して難しいものではありません。進める順番は、居宅介護計画書(1)→居宅介護計画書(2)→週間計画書→居宅サービス利用票(提供票)と居宅サービス計画利用票別表(提供票別表)です。

なお、「あたまの整理箱」は、この書式をもとに、難しいお役所言葉を普通の言葉に直したものです。いきなり行政の書式では難しい場合は、「あたまの整理箱」で考えて、あとで書き写してもいいでしょう。

【自己作成NG集】

ただし、自己作成は「両刃の剣」です。

自分らしい暮らしを考えることで、自分自身を育て,周りとの関係を円滑にしますし、賢い利用者になることで、制度を育て,社会を育てる側面もありますが、次のような品格のない使い方をすると、介護現場も暗くなりますし、あなた自身も不愉快な暮らしを送ることにつながりますから気をつけてください。

×かかわるケアスタッフや家族と十分な話し合いをせずに、ひとりで考えた勝手なケアプランを押しつける。

×思い込みだけで、本人不在のケアプランを立てる。

×介護保険制度や行政への不満をケアプランにぶつける。

×権利意識だけで、和を考えずにケアプランを立てる。

×なにも考えずに、事業者や専門家の言いなりにケアプランを立てる。



「自己作成を支援する市町村や地域包括支援センターのみなさんへ」

 
今回の改正では、自己作成者の支援を行うようにと通知が再三出されています。地域包括支援センターマニュアルにも、自己作成の支援が掲げられています。

【参考】
全国介護保険担当課長会議資料(平成17年8月5日開催)
担当課長会議(16.介護予防サービスの利用に係るセルフケアプランの取扱)2006年3月
地域包括支援センター業務マニュアル1月版【第5章介護予防ケアマネジメントの58ページ】

そのためか、「でも、どうやって支援をしたらいいのか分からない」「自己作成にはどんな支援が必要なの?」といった問い合わせをよくいただくようになりました。

それで、考えてみました。

自己作成は、ケアプランを作るためのふたつの道のうちのひとつです。

自己作成をしたい人=「介護保険やケアマネジャーに不満のある人」というわけではありません。

「そういうやり方があるならやってみよう」という気持ちで来た、普通の人を大切にしてください。

自己作成希望者が来たときの対応で、一番言ってもらいたいことは、「一緒に考えながら、やっていきましょう」という言葉です。応援してもらえると思うと、やる気も、きちんとしようという気も、元気も出ます。

絶対に言ってほしくない言葉は、

「難しいからやめたほうがいいですよ」
(「難しいからやらない」なんて理由になりません。わが子がそんなことを言ったらぶっ飛ばします(笑。)

「ケアマネジャーに依頼したらタダですよ」
(利用者負担はタダですが、ケアマネはタダ働きしているわけではないのです。きちんと報酬を得て、誇りのある仕事をしています)

「どうしてそんなことを考えるんですか?」

(え?そんな大それたこと…? 自己作成者ってそんなに問題児なの?)、

「絶対に間違えずにやり通す自信はあるんですか?」
(絶対に、と言われると、なんとも…。間違えずにやるつもり。でも、分からないことは教えてほしい…)。

支援といっても、一から十まで手取り足取り、つきっきりで指導しなくてはいけないわけではありません。

自己作成者にすれば、やってみて、わからないところを相談できる場所があればいいのです。

いつでも相談に乗ってくれるという姿勢を示してもらうだけで、とても安心します。

その際、すぐに答えが分からなくても、すぐに適切なアドバイスができなくてもけっこうです。あとで調べてくれたり、答えがわかるところの連絡先を教えてくれたりしてくれればけっこうです。

つまり、指導する立場とか、サービス利用をはさんで相対する関係ではなく、同じ方向を見ながら、ともに考える関係をつくってもらいたいのです。

介護予防ケアプランは、市町村の確認や評価が加わりますが、こうやっていつも顔の見える関係で進めていく中で信頼関係が育ち、スムーズにいくと思います。

こうして支援していただければ、利用者は確実に育ちます。賢くなります。制度を知り、制度の使い方を知る市民を、たくさん増やしてください。

それが支援のすべてです。


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